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シニア市場に注目です。
日本の経営者の意見調査では、市場の年齢の中心は51歳くらいだとか。 消費のゴールデンエイジは50歳から65歳と言われていますが、まさにシニア世代は重要です。ちなみに日本の個人金融資産、およそ1400兆円の4分の3は50歳以上の方が持っており、60代と70代で895兆円。50代を含めると1200兆円です。
また、今のシニア世代のマインド年齢は、実年齢より10歳から15歳若いと言われています。巨大潜在市場と言われるこの市場を活性化することが、これからのファッション・ビジネスにも重要ということが言われています。
こんな視点から、シニアファッションを注目してみたいと思います。
「人生は年を重ねてさらに旬」前向きに、楽しくお洒落したいですね。お洒落は、若返りの秘訣だと思っています。
2012年、シニア市場が動きます。シニアこそジャケット・ウエアリング。
実は2012年に団塊世代の多くの方々が65歳を迎え、厚生年金の需給を受ける男性が一機に増えます。
もちろん生涯現役志向の人々も多いのですが、年金をもらいながら、好きな軽い仕事やボランティア関係の仕事につく人も多くなるでしょう。
こうした世代にはスーツは重要ではなく、代わりにジャケットが重視されます。それもカフェ・スタイルという、よそいきと普段着の中間着といえるもので、シニアのライフスタイルのコアになるでしょう。
近頃、ジャケットの表情も変わってきました。ブルゾンから発達したジャケットなど、カジュアル感をつよめた商品の人気が高まってきました。
青春回帰 TRADウエアリング
現在のシニア世代の60年代は、高度成長とヤングパワーに代表される時代でした。平凡パンチが生まれ、リキッド整髪料で整えたヘアスタイル。
エレキブームにのってのモンキーダンス、サーフィン、ゴーゴーダンス。 こんな中に生まれたIVYファッション、60年代の若者はIVYルックの洗礼をうけて育ちました。そして今のシニアの原体験がそれです。お父さん達の 青春回帰。カメラ、ギター、オープンカー、オートバイなどの趣味の取り戻しも見られます。ファッションでいえば、IVYと同軸圏にあるTRADファッション。 なんといってもシニアに似合うTRADテイスト。いま、進歩形のニュートラッドが浮上しています。
トラッドのコアはブレザーでしょう。ボタンダウンシャツでクリーンに、あるいは、ラガーシャツなどの組み合わせで、若者プレッピー感覚になどなど。 ブレザーはシニアの青春時代そのものだと思っています。
シニアの旅服、旅機能。
シニアの余暇の一番人気はなんといっても旅。気の向くままの旅。学習や研究をかねた旅。そしてアウティングを楽しむグリーン・トラベル。
こうした時に大事なのが多用途ポケットやセフティ・ポケットなどの旅機能。 いまパンツでは、カーゴパンツなどが若者の間で大人気ですが、カーゴパンツの機能性などは、シニア向けにこそ相応しいといえるでしょう。
内側のポケットに秘密がある、旅仕様ジャケット。シニアはなるべく物を 持たない、手ぶらスタイルが楽だし、安全です。
シニアファッションは、定番・プラスワン
品質にこだわりをもち、また、着こなし自分流に一家言あるシニア世代は、 愛用の物や慣れ親しんだルックスやアイテムを変えたくない人が多いようです。
しかしトレンドも楽しんでいただきたいものです。ここで、アクセントになるインナーベストやポケットチーフ、あるいはメンズスカーフなどのプラスワンで着こなしが華やいでくるものです。
ソフトヘリンボーンジャケット。いわば定番中の定番です。しかし、ベストやカジュアルなニットタイ、ポケットチーフなどで表情は現代風に変身します。
シニアはサイズと機能性が要
戦後生まれのシニアはハンバーグを食べ、ジーンズを穿いた経験をもって育ってきました。もちろんお洒落も大好きです。シニアも多様化していますが、60代のシニア男性の4割がお洒落好きです。
しかし、誤解されたままのMDも少なくありません。若い感覚のファッション、ファッションセンスが良い商品はサイズが合わない。サイズの合う商品はオジンくさいと、今度は敬遠されます。
実にシニアを満足させるには、このサイズ問題やストレッチなどの機能性、そして、肌触りなどの生理的機能性の重視です。近頃、この問題を解決するアイテムやブランドも増えてきました。
近頃、ジャージーや縮絨ニットの素材が注目されています。ドレスとカジュアルが融合した感じも人気で、勿論、着心地も楽々です。ニットジャケットは、シニアにもとても便利な多目的ウエアになるでしょう。
ファッション審議副院長
生田目 正義

