ニッポンの衣食住。いま世界は「JAPAN・MADE」に注目です。

【日本の稲作風景】

稲作や田んぼは日本の原風景と言えます。度々聞かされる「実るほど頭をたれる稲穂かな」という言葉は、日本人の心の豊かさを、たわわに稔る稲穂にかけて語られる、日本人の生活哲学や物作の作法に表れています。そしてこれがデジタル社会になっても世界のハイエンドな人々に、改めて評価されているポイントと言えるでしょう。

ニッポンの衣食住。いま世界は「JAPAN・MADE」に注目です。

いま世界は、日本プロダクツや日本のライフスタイルに熱い視線を送っています。日本文化の奥深さや生活哲学が注目されているのです。近年、日本政府も「文化産業立国論」を強め「クールジャパン」が一つの標語になっています。かつての重厚長大産業から、デザイン、観光、食、ファッションや音楽、メディアコンテンツ、そしてアニメなど、サブカルチャーまでを次の基幹ビジネスとして世界に打って出るということです。ではなぜ海外では「NIPPON」が注目されるのか。この理由としては日本の文化やモノづくりの哲学、背景があらためて評価されているからと言えるでしょう。

日本人には、「物に心を込める」という思いがあります。見えないところにもこだわるのは当たり前ですが、「もてなし」「しつらい」「ものづくり作法」という精神性を重視する姿勢が世界で評価されているのです。表向きだけでなく、裏側、内側、見えないところの始末。生活者の期待を超えた丁寧さ。これは多くの欧米の一流品を超える日本製品の自慢すべ点だと思います。こうした視点から、今回は改めて、「JAPAN・MADE」と日本文化に着目してみたいと思います。

ニッポンのサービスともてなし

【おもてなしがすべての原点】

日本の伝統旅館は「おもてなし」が全ての原点。押しつけがましさがなく、そして完璧な気配り。何もしていないようで、しかし最適な距離感をもって接してくる。日本人の生き方の美学の原点を垣間見ることがあります。

ニッポンのサービスともてなし

日本は、いま改めて「観光立国」を標榜しています。世界ではパリがもっとも人気があるようですが、日本への欧米からの観光客は、知られていないせいもあり、まだまだです。しかし日本への外国人の観光客は、これから増えるでしょう。今は韓国や中国などの近隣の国からは多くの観光客が来日していますが、これからは欧米の観光客も増えるでしょう。

ところで、欧米のハイエンドの人々には、日本の高級旅館の経験を忘れられないようです。それは一言「おもてなし」につきると言えるでしょう。

伝統旅館のたたずまい。庭の趣、部屋の「しつらい」。料理の美しさ。そして 心からのおもてなし。日本の伝統的なサービスには「美学」があると世界が認めています。これは私たち自身が歩を止めて、もう一度振り返ってみたいポイントですね。

世界をリードする、日本ファッションのデザイン性とクオリティ

【世界をリードする日本のパンツ】

エミネントのパンツです。同じようで同じじゃない。その秘密が物づくりのプロセス、そして丁寧さ。加えて穿き心地の良さにあります。私たちはテイストを超える穿き心地を、言わば体が覚える価値まで踏み込んで物づくりをしています。

世界をリードする、日本ファッションのデザイン性とクオリティ

いま、リアルクロージングのデザイン性と衣料品のクオリティは日本が世界で一番といえるでしょう。インディーズ系のファッション感は世界でも認められています。そして何より、すごいのが多くの紳士関連の日本のテーラード・クロージングです。細部のデザイン、仕様、親切なディテール・デザイン、見えないところのこだわりなど。うるさいお客様も気づかない親切仕様が多いのが日本製品です。

たとえば、スーツで言えば、本台場、本切羽、わきの汗宛、各種の親切ポケット、Dカンぬき、キッスボタン、背裏・袖裏別素材、本バス毛芯、そして高級素材。おそらく世界では、超高級品でもやらないことを日本ブランドでは、当たり前のようにしています。パンツもそうです。欧米の高級ブランドでも、縫製は、意外にあっさりしています。しかしたとえば私たちEMINENTOのパンツは、工程は140工程が平均。中間プレス、裏地、ベルト裏、ポケットの丈夫な仕様や形状。シック。そして確実に止められ、しかしはずしやすいフロントフック、これでもかという親切仕様ですが、これも国産自動車と同様、お客様の期待を超える「おもいやり設計」で溢れています。そして、もちろん「着やすく、センスがいい」。こんな点から、いま世界でもジャパンメード・ファッションが注目されています。

日本のレストランは、中華でもイタリアンでも、どこも上質レベル

近頃、シンガポールで、日本の原点ともいえる「寿司検定」の試験がありました。寿司は今や世界に認められる「食べもの」になっていますが、本当のところを知らない海外寿司職人が多いということで、日本の有志の寿司職人が検定を始めたようです。もちろんロール系の創作寿司は認めたうえでの話だそうです。

ところで、世界中の料理がひしめいている点では、いま日本が最高だと言われています。ミシュランの3つ星レストランも多くは日本にあります。 日本にはそこかしこに、いろいろな世界の料理があり、どこも安くてうまい。そして本格をみんな意識している。こんな国は世界にはありません。それというのも、日本人の食生活と意識がこうした環境を支えているのだと思います。客と店が互いに支えあう。これも日本の強さの源泉でしょう。

  • 日本のレストランは、中華でもイタリアンでも、どこも上質レベル
  • 日本のレストランは、中華でもイタリアンでも、どこも上質レベル

【居酒屋だって手抜きのない上質な日本フード・ビジネス】

世界には日本食が少なくありませんが。真似だけの店は、どうも「B級」までも行かないと思うことがあります。しかし、日本にある食堂やレストランは、かなり真っ当です。日本には、タイ料理やベトナム料理などもありますし、居酒屋と言っても味はもちろん、器までの見て食べる気配りも嬉しいものです。

ハイテクも日本人のデリケート感がある。

【ハイテクも日本人のデリケート感がある。】

和というと、いわゆるハイテクと離れた世界ばかりを感じますが、我が国の五感に対する意識は高く評価されています。「てきとう」「まあまあ」を許さない「追求」の姿も日本の技でしょう。このオーディオなど世界基準を超える逸品が日本で生まれています。

日本の生活具と生活財

上記のように、いま、本格的な日本食が世界で評価されています。「世界三大料理」はフランス料理、中華料理、そしてトルコ料理だと言われています。世界では確かにそういわれていますが、これはかつて日本料理が海外に知られていなかったからだと思っています。三大料理は別にして、世界四大料理には、日本料理を入れるべきだと思っています。

さてこうした流れから欧米でも日本の料理のための和包丁が売れています。包丁に限らず、今日本の生活具が熱い目線で世界に注目されています。金箔を施す生活具、錫製品、金象嵌、漆器の美しさ、木組みの道具、うすはりガラス、竹細工、江戸切子、ワッパ、和紙ランプ、風呂敷、印伝、どれもこれも匠の技、職人の心意気が入っているからでしょう。これが、世界でも評価される「クールジャパン」を作っている源流でしょう。

MANGAは世界語になっている

【MANGAは世界語になっている】

日本のマンガは、すでにサブカルチャーとばかり言っていられない巨大ビジネスになっています。写真はニューヨーク郊外の書店のマンガ・コーナーですが、ストーリーメイキングと画風が独特であり、世界で日本漫画を学習する動きまで出てきました。

ニッポンのサブカルチャー

「KAWAII(カワイイ)」はすでに世界語になっていることは多くの人々に知られています。ミュージシャンのラルク・アン・シェルはフランスで大人気でした。デュエットのパフィーがNYで成功しました。怒られそうですが、「J-POPSが世界で評価されることなんかあるわけないだろ」と長い間言われていました。 ところが、いろんなところでこのジンクスを打ち破っています。ゴスロリ・ファッション、フィギャー、そしてアニメは日本が生んだサブカルチャーです。そしてなんといっても「MANGA」。大人になると「どこが面白いの?」という方々もいますが。世界中に翻訳され、配信される日本の漫画。すでに輸出の基幹産業になっていることを無視できない時代に突入しています。

日本メンズファション協会
ファッション審議副院長
生田目 正義

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